塗装用語辞典【あ～お】
塗り替え工事で使われる言葉や塗料などの性能表に記載されている専門用語などを解説します。外壁の塗り替え工事などを依頼したり調べている際に普段、聞き慣れない専門的な用語を目にすることもあるかと思います。説明の意味を理解しているだけでも業者とのトラブル回避に繋がります。
塗装用語【い】
隠蔽性
隠蔽性の高い下地材
隠蔽とは「覆い隠す」という意味で、その性質を隠蔽性と呼びます。専門的に「かぶり」とも呼ばれます。
塗装での隠蔽性は下地の色を隠す性能の高さを指し、下地の色透けが起きない様にします。隠蔽性が高いと下地の色を抑えて上塗りへの影響を抑えます。色透けが起きると上塗りが思った色になりません。濃い色の下地へ淡い色を塗装する時に隠蔽性が高ければ、上塗りに影響を受けないで美しい仕上がりになります。
塗装用語【え】
エマルジョン
アクリル系エマルジョン塗料
「合成樹脂エマルジョンペイント(AEP)」を使用した塗料で、非水溶性の合成樹脂を極小微粒子として水に分散させて、顔料などを加えて作られます。
水溶性なので水で希釈できて安価で不燃、低臭性です。嫌な臭いが抑えられ引火の危険や無毒性で安全性です。有機溶剤系に比べて密着性が低くいので塗膜が剥離し易いです。主に"1種は外部用"、"2種は内装用"と種別が分かれています。
塗装用語【お】
汚染
汚染された外壁
塗装に使われる「汚染」というのは排気ガスや雨水などにより、外壁や屋根が汚れてしまう状態の事を呼びます。塗料の性能に「低汚染性」と記載されている場合は、塗装後の塗膜に汚れが付着しにくいという事を表しています。
"親水性(表面が水で濡れている状態)"が高いと、塗膜表面の水分により汚れを洗い流してくれて、常にきれいな状態を保ちやすくなります。排気ガス等に含まれる化学物質が付着した状態のままだと、外壁への化学変化で劣化が進む原因にも繋がります。
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