塗 替 え 工 事 前 |
埼玉県 滑川町 築10年の住宅です。 塗替え時期を経過して塗装の保護効果が低下している状態です。 外壁はモルタル造で「リシン吹き」が施されています。 砂状の材料を吹き付けて、ザラザラした質感を出す処理です。 塗装前にリシン吹きを"ケレン"で落とします。 外壁の一部"化粧板部分にサイディング"が使用されています。 劣化により"浮いている状態"なので、 締め付けを行って継ぎ目のシーリングも再処理します。 外壁6回厚塗り塗装を行います。 |
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塗 替 え 工 事 後 |
屋根へは「遮 熱 塗 装」を施します。 太陽光の"近赤外線"を効率良く反射して室温上昇を抑制します。 塗装前に屋根頭頂部の"棟包み"の補修を行います。 屋根遮熱塗装3回塗りを行います。 外部修理で「破 風 板」が劣化しているので、 ケイカル板を取り付けて補修を行います。 その他、軒天、霧除け、雨樋等へも塗装を行います。 |
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[外 壁 塗 装] 6 回 塗 り |
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リ シ ン 吹 き の 外 壁 |
リシン吹きのケレン作業 |
下 塗 り:ウルトラシーラーⅢ |
モルタルに"リシン吹き"が 施されてされています。 合成樹脂やセメント系の砂状の材料 を吹き付ける仕上げ処理です。 ザラザラした質感に仕上がります。 |
今回はローラーで塗装を行うので、 リシンを落とします。 スクレーバーで"ケレン"を行って、 リシンを落としていきます。 塗装後の仕上がりを左右するため、 丁寧に落としていきます。 |
塗装前には高圧洗浄で外壁の 汚れを洗い流しています。 下塗りで「ウルトラシーラーⅢ」 を1回塗ります。 下地へ上塗り塗料の定着を良くする "繋ぎ効果"のある下地材です。 |
クラックへのシーリング処理 |
中 塗 り:微弾性フィラー |
上 塗 り:DANシリコンセラ |
下塗り後には外壁のクラック(亀裂) に対して補修を行います。 クラック部分にシーリング材を 注入して塞ぎます。 弾力のある材料なので、クラックに 追随して防水効果を保ちます。 |
中塗りで「微弾性フィラー」 を1回塗ります。 外壁の"凹凸を整える効果"と "繋ぎ効果"を併せ持つ下地材です。 この時に専用(砂骨)ローラーで、 "パターン付け"を行っています。 |
上塗りで「DANシリコンセラ」 を1回塗ります。 耐久性のあるシリコン系塗料で、 汚れ付着を抑制する効果もあります。 やはりパターン付けを行います。 パターンとは「模様付け」の事で、 模様のある仕上がりになります。 |
フラット仕上げ:DANシリコンセラ |
塗 り 分 け 箇 所 の 塗 装 |
使 用 し た 塗 料 の 一 部 |
仕上げに「フラット仕上げ」 を3回塗りで行います。 フラットとは「艶消し」の事で、 艶を抑えた仕上がりにします。 落ち着いた仕上がりになります。 艶消し仕様の「DANシリコンセラ」 を使用しています。 |
1階と2階で塗り分けをしています。 塗り分けを行う事により、 アクセントなる仕上がりになります。 塗り分けでも「DANシリコンセラ」 を使用しいます。 |
塗装に使用した塗料の一部です。 外壁塗装では計27缶(一斗缶) を使用して塗装しました。 厚塗りとなり耐久性も増しています。 計6回塗りでの外壁塗装でした。 |
[外 部 修 理] 外壁化粧板部分の補修(サイディング使用) |
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劣化で浮いている化粧板 |
外壁の化粧板部分には「サイディング」が使用されています。 塗装の保護効果が低下して劣化を起こしている状態です。 使用されている「窯業系サイディング」自体は水分を吸収し易い材料です。 外壁全体に使用されている場合でも、 劣化して水分を吸収する事で下地より"浮いた状態"になります。 水分吸収でサイディングが"膨 張"して歪むため起こります。 化粧板も膨張により歪みが生じて、下地から浮いた状態になっています。 |
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化 粧 板 の 締 め 付 け |
マスキングとシーリング |
シ ー リ ン グ 処 理 完 了 |
浮いている化粧板を、 下地へ締め付けていきます。 スクリューボルトを使用して 浮いている箇所を締め付けます。 |
サイディング同士には継ぎ目があり、 隙間が開いています。 シーリング材にて隙間を塞ぎます。 シーリング前には余計な箇所に付着 しない様にマスキングをします。 |
マスキング後にシーリング材を 注入して隙間を塞ぎます。 シーリング乾燥後にマスキングを 取り外します。 これで化粧板部分の補修は完了です。 |
[屋根遮熱塗装] 3 回 塗 り |
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屋 根 塗 装 前 |
棟包み(棟板金)の締め付け |
棟包みへの錆止め塗装 |
屋根には「遮熱塗装」を施します。 塗装前に補修を行います。 高圧洗浄を行って汚れを洗い流し、 劣化状態を確認します。 |
屋根材同士が交差する屋根頭頂部の、 "棟"を保護する"棟包み"です。 金属製の保護カバーです。 劣化により固定している"釘"が、 緩みや破損しています。 |
緩みは打ち付けて、 破損箇所は新しい釘で再固定します。 固定後に「錆止め塗装」をします。 「ハイポンファインプライマーⅡ」 で錆止め塗装しています。 |
釘部へのシーリング処理 |
下塗り:ミラクシーラーEPO |
上 塗 り:シャネツロック |
固定した釘部と屋根材劣化箇所へ、 「シーリング処理」を行います。 釘の隙間や屋根材亀裂からの雨水浸入 による"雨漏り防止"のためです。 これで屋根の補修は完了です。 |
下塗りで「ミラクシーラーEPO」 を1回塗ります。 下地との上塗り塗料との "繋ぎ効果"のある下地材です。 |
上塗りで「シャネツロック」 を2回塗ります。 太陽光を反射し遮熱効果を発揮する シリコンウレタン系塗料です。 計3回塗りでの屋根塗装でした。 |
「縁 切 り」の実施 |
塗装後に「縁 切 り」を実施します。 今回の様な"コロニアル型"の薄型平瓦敷き"スレート屋根"の場合には、 必ず実施する工程です。 塗装時に塗料が屋根材同士の隙間を塞ぎます。 塞いだ塗料が屋根に溜まった雨水を屋根内部へ吸い上げます。 これは「毛細管現象」により起こります。 雨水浸入により「雨漏りを起こす原因」に繋がります。 皮スキで塗料を剥がして隙間を開けます。 |
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屋 根 塗 装 完 了 |
今回は「遮熱塗装」を施しました。 遮熱塗装は太陽光の熱源となる"近赤外線"を効率良く反射して、 室温上昇を抑制し夏場の冷房使用を抑える効果が期待できます。 屋根表面温度を約10℃、室内温度を約2℃前後抑える効果があります。 電力量を抑えられて経済的であり、地球にも優しい塗装です。 |
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[外 部 修 理] 破風板修理 |
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劣 化 破 風 板 の 状 態 |
ケ イ カ ル 板 取 り 付 け |
シ ー リ ン グ 処 理 |
破風板部分が劣化しています。 破風板表面が塗膜剥離を起こし、 破風板自体が傷んでいる状態です。 補修を行って塗装を施します。 |
劣化した破風板に"ケイカル板" を取り付けます。 ケイカル板はベニヤ板に比べて、 耐久耐水性に優れ耐火性もあります。 下地に釘で打付けて固定します。 |
固定した釘部と接合部分に、 シーリング処理を行います。 隙間から雨水浸入により内部から 腐食による劣化を防ぐためです。 「ファインウレタンU100」を 使用して塗装を施します。 |
[そ の 他 部 分 の 塗 装] | ||
ベランダ防水塗装:フローン#12 |
破風板塗装:ファインウレタンU100 |
霧除け塗装:ファインウレタンU100 |
ベランダ床へは「防水塗装」を施します。 「フローン#12」を1回塗ります。 ウレタン塗膜防水が施されます。 |
その他部分も塗装を行っています。 こちらは別箇所の破風板です。 その上部の雨樋も塗装します。 「ファインウレタンU100」を使用して 塗装しています。 |
霧除けの塗装です。 鉄部なので下塗りには「錆止め」で 「ハイポンファインプライマーⅡ」 を塗装します。 上塗りは「ファインウレタンU100」 で塗装しています。 今回の塗替え工事は以上です。 |
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工事費総額 820,000円 |