塗 替 え 工 事 前 |
埼玉県 入間市 築17年 39坪の住宅です。 サイディング外壁の住宅で、 塗替え時期の経過による劣化で外壁が傷んでいます。 サイディングボードが劣化で膨張して下地から"浮いている状態"です。 住宅内部へ雨水が浸入し易くなり、"雨漏りの原因"となります。 サイディング同士の継ぎ目へ施されている、 シーリングも劣化により防水効果が保たれない状態です。 やはり"雨漏りの原因"に繋がります。 外壁の補修を行って4回塗り重ね塗装を行います。 |
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塗 替 え 工 事 後 |
屋根へは「遮 熱 塗 装」を施します。 太陽光を効率よく反射する事で、夏場の室内温度上昇を抑制できます。 屋根遮熱塗装3回塗りを行います。 ベランダの床には劣化によりクラック(亀裂)の発生が見られます。 シーリング処理でクラックを補修して塗装を行います。 ベランダ床防水塗装3回塗りを実施します。 その他、軒天、破風板、シャッター等も塗装を行います。 |
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[外 部 修 理]
サイディング締め付け |
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サイディングの締め付け |
まず高圧洗浄を行って、外壁の汚れを洗い流します。 塗替え時期の経過により塗装の保護効果低下で外壁が劣化しています。 使用されている窯業系サイディングは水分を吸収し易い外壁材です。 そのため保護効果が低下したサイディングは雨水を吸収します。 水分を吸収して"膨張"し歪み、下地から"浮いた状態"になります。 下地と外壁の間に隙間ができて、 そこへ雨水浸入による"雨漏りを起こす原因"となります。 塗装を施しただけでは雨水浸入は防止できません。 スクリューボルトを使用して"下地へ締め付け"ていきます。 |
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[外 部 修 理] 劣化したシーリングの再処理 |
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劣化しているシーリング |
劣化しているシーリング |
劣化したシーリングの除去 |
サイディング同士の継ぎ目には、 シーリング処理が施されています。 継ぎ目からの雨水浸入による、 "雨漏り防止"するためです。 塗替え時期の経過により、 シーリング自体も劣化します。 主に太陽光の"紫外線"の影響により、 成分が"変 質"して劣化します。 |
変質したシーリング材が"硬 化"して、 "収 縮"してしまいます。 硬化して弾力を失ったシーリングは、 防水効果を果たす事ができません。 気温変化による外壁の伸縮に 対応できません。 隙間もできて"雨漏りの原因" に繋がります。 |
シーリング再処理を行います。 カッターで劣化したシーリングを、 取り除いていきます。 除去後には残った破片等を確認して、 隙間を清掃します。 |
シ ー リ ン グ 材 の 注 入 |
シーリング部へのマスキング |
シーリング再処理完了 |
清掃後にサイディング継ぎ目へ、 シーリング材を注入します。 コーキングガンを使用して、 隙間を塞いでいきます。 |
充填前には余計な箇所への付着防止で、 マスキングを施しています。 マスキングテープを継ぎ目以外の 箇所へ張り付けています。 |
シーリング材硬化後に、 マスキングを取り除きます。 シーリング再処理が完了しました。 外壁補修後に塗装へ移ります。 |
[サイディング外壁塗装] 4 回 塗 り |
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下 塗 り:エポMシーラー |
中 塗 り:パーフェクトサーフ |
上 塗 り:クリーンマイルドシリコン |
下塗りで「エポMシーラー」 を1回塗ります。 下地へ上塗り塗料の定着を良くする "繋ぎ効果"のある下地材です。 |
中塗りで「パーフェクトサーフ」 を1回塗ります。 下地の"凹凸を整える効果"と、 "隠蔽効果"を併せ持つ下地材です。 下地の色透けを抑えて塗装後の 色味を良くする効果があります。 |
上塗りで「クリーンマイルドシリコン」 を2回塗ります。 耐久性のあるシリコン系塗料で、 汚れ付着の抑制効果が高いです。 計4回塗りでの塗装でした。 |
[屋 根 塗 装]
3 回 塗 り |
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下塗り:ミラクシーラーEPO |
上 塗 り:シャネツロック |
屋 根 遮 熱 塗 装 後 |
屋根へは「遮 熱 塗 装」を施します。 まず高圧洗浄で汚れを洗い流します。 下塗りで「ミラクシーラーEPO」 を1回塗ります。 "繋ぎ効果"のある下地材です。 |
上塗りで「シャネツロック」 を2回塗ります。 遮熱効果を発揮する高反射塗料です。 親水性が高くて汚れの付着を防ぎ、 低汚染性に優れています。 |
屋根へ遮熱塗装が施されました。 この後には塗装後に必ず行う、 重要な工程があります。 |
「縁 切 り」 の 実 施 |
今回の様なコロニアル型の薄型瓦敷きのスレート屋根へは、 塗装後に「縁 切 り」を行います。 塗装により屋根材同士の境目を塗料が塞ぎ、 その塗料が"毛細管現象"により雨水を吸い上げます。 吸い上げられた雨水が屋根内部に浸入して、 "雨漏りを起こす原因"に繋がります。 皮スキを使用して隙間を広げて塗料を剥します。 塗装後には必ず行わなければならない工程です。 |
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屋 根 遮 熱 塗 装 完 了 |
「遮 熱 塗 装」 は太陽光の主に熱源となる"近赤外線"を効率良く反射する事で、 住宅内部の温度上昇を抑制します。 屋根表面温度 約10℃、室内温度 約2℃前後 抑える効果が期待できます。 夏場の室内温度上昇を抑制して、冷房使用を抑える事ができます。 電力使用を抑えられ経済的で、地球にも優しい塗装です。 計3回塗りでの屋根遮熱塗装でした。 |
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[ベランダ床への防水塗装] 3 回 塗 り |
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ウレタン塗膜防水塗装 |
高圧洗浄で汚れを洗い流して、床の劣化状況を確認します。 床はモルタル造でクラック(亀裂)が目立ちます。 シーリング材でクラックを補修してから塗装を行います。 下塗りで「フローンプライマーUS」を1回塗ります。 下地との"繋ぎ効果"のある下地材です。 中塗りで「フローン#12」を1回塗ります。 防水効果を発揮するメインのウレタン塗膜防水材です。 上塗りで「弾性トップ14」を1回塗ります。 ウレタン塗膜防水材を保護して効果を高めるトップコート保護材です。 計3回塗りでの防水塗装でした。 |
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[そ の 他 部 分 の 塗 装] | ||
水 切 り 部 分 の 塗 装 |
外壁や屋根以外へも塗装を行っています。
こちらは住宅基礎部分の"水 切 り"への塗装です。 地上付近の雨水が住宅基礎へ直接接触するのを防ぐ部分です。 その他、軒天、破風板、シャッター等も塗装を行っています。 塗装には主に「ファインウレタンU100」を使用しています。 今回の塗替え工事は以上です。 |
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工事費総額 770,000円 |